麻生氏「子ども産まないのが問題」発言の全文からの分析と感想
1.何の話?
麻生氏が地元の会合で「子ども産まないのが問題」と発言
という記事が出ていた。
これを「失言だ!女性への配慮が足りない」とマスコミが取り上げているらしい。
2.発言の文脈は?
この講演の全文書き起こしがありました。
文脈的には
前回の消費税増税で消費は横ばいになった
↓
次にまた消費税増税したとき、消費が落ちると困る
↓
だから消費税を上げても国民に納得してもらえるように景気を上げる
↓
次に消費税を上げたら、基本的に福祉=医療・介護・福祉、子どもたちへ等々に使わせてもらいたい
↓
そうしないと少子高齢化が進んでしまう
この最後の少子高齢化のところで
「高齢者が悪いみたいに言う人いるけど、子どもを産まない方が問題じゃねーのか」
という趣旨の発言をしたのが切り抜かれてるみたい。
3.実際どうなのよ
女性に対する差別発言かといわれると違うと思う。
そこだけ切り抜くと
「少子高齢化は産まない女が悪い」
と言っているようにも見える。
というかマスコミがそう見せたいようにしか思えない笑
確かにここの部分は別の表現でもよかったかもしれない。
「高齢者が悪いというけれど、長生きするのは悪くないはず。それよりも問題なのは子どもが増えないことなのではないか。だからそこを税金を上げてでも国民全体で対処していきましょう、という話」
文脈からはこういう意図なのは明白でしょ。
決して女性蔑視を意図した発言ではないはず。
切り抜かれた発言の後の
「子どもが産まれないから」
という表現からもそう思う。
女性をターゲットにした発言ではなく、
「社会全体として少子化が問題だよね、だから解決していかなきゃね」
という話。
4.感想
「子ども産まないのが問題」
と言うと、「子どもを産む」の主語がどうしても女性になってしまう。
だからここだけ切り抜くとどうしても
「(女性が)子ども産まないのが問題」
という意味に変換される。
これに対して
「産みたくても産めない女性もいるのに!」「現在の経済では産もうと思えない人もいるのに!」
といった批判や
「そんな状況にした政治家が悪いんだろ!」
という批判があるようです。
ですけども、麻生氏が言ってるのは
「だから政権の方で頑張って景気良くして、消費税増税して福祉に回して問題を解決していこう」
という話なんじゃないですかね?
たしかに注意して表現を考えるべきだったのかもしれない。
けれども、麻生氏はこういう講演の類を膨大な数やっている。
しかもけっこうウケを狙いたがる人のようだ。
そこで多少のその場のノリで話した結果、たまたまこういう表現が出てきてしまっただけなんじゃないかなと個人的には思います。
そこを鬼の首を取ったように切り抜いて拡散しまくるマスコミってどうなの、とは思いますね。
麻生氏の首相時代にも政治とは関係ないような言い間違い等でマスコミが叩きまくっていたのを思い出します。
あの時のマスコミを国民が後から振り返って冷ややかな目で見ていたのをもう忘れたんでしょうか。
そういうわけで、文脈を理解すればこれはそんなに叩くほどの失言ではないのではないかと思いました。
むしろその後、人のことを「便所の100ワット」とか言ってる方がどうなのwww便所てw
たしかに表現の仕方は考えたほうがいいかもしれないです
けれどもそういう、歯に衣着せぬような率直な物言いが麻生氏の持ち味だと支援者も本人も思っているんでしょうね
そろそろ御年80歳の麻生氏、がんばっていただきたい。
こういう失言を取り上げて批判する系の記事を見て毎回思うのが
「これで何の生産性があるんだ?」
ということですね。
例えばこれについていくら議論したところで国政が善くなるわけじゃないじゃん?
これをしつこく取り上げてどうすんの?
と昔から思ってます。
例えばこれが「女性を冷遇する政策」につながる発言なら議論した方がいいけど
たまたま表現を間違えた発言について必死に議論したところで何も出てこないんじゃないの。
5.まとめ
文脈見たらそんなに失言じゃない気がする
ここだけ切り取ると失言になる
切り抜き方に若干悪意ある気がする
批判が筋違いな気がする
もっと生産性のある議論をしてほしい
景気がこれからもよくなるといいなあ